~ 集まれ、科学者を夢見る若者たち!~

 名古屋大学 大学院理学研究科・素粒子宇宙物理学専攻は、素粒子物理学と宇宙物理学の両分野における世界の研究の発展に寄与し、ノーベル賞受賞者をはじめ、多くの人材育成に関わってきました。坂田・早川記念レクチャーは、坂田昌一・早川幸男両教授の業績をたたえつつ、21世紀を担う研究者の発掘および育成を目的として設けられました。  第12回となる今回は、日本を代表する宇宙物理学者であり、従来の物理学の範疇を超えた幅広い分野の著作でも知られる佐藤文隆氏をお招きします。佐藤氏は、早川幸男氏が日本の科学研究の拡大期の体制作りに貢献する様を間近で見てこられました。講演では、その思い出をご紹介頂きつつ、二十世紀の科学の流れを、「科学革命」「力強い科学」「宇宙ロマン」「ハイテクの父」というアインシュタインの4つの顔と、後半生で貫いた「量子力学への反対」という態度を軸にしながら解説して頂きます。さらにこれからの物理学、科学、文化が進んでいく方向性について、ユーモアを交えつつ語って頂きます。