講演概要:

宇宙から飛来する高速の粒子が宇宙線です。目には見えませんが我々の周辺にも飛び回っています。この宇宙線が契機になって日本から多くのノーベル賞学者が生まれました。それほど日本人にとって宇宙線は重要です。ところが如何にして宇宙線が出来るか?これが永い間謎でした。それを解いたのが日本の天文衛星です。話は源氏物語が佳境に入る平安時代のある日の深夜に始まります。突然星が大爆発しました。これを超新星といいます。その劇的な超新星を記録したのが安倍の陰陽師でした。これら秘話を織りまぜ、主要諸元素の合成工場かつ宇宙を測る物差しでもある超新星の謎をお話ししていただきます。