第8回 「坂田・早川記念レクチャー」 記念講演会
名古屋大学大学院理学研究科・名古屋市科学館共催
名古屋大学 グローバルCOEプログラム「宇宙基礎原理の探求」特別共催
「宇宙の創生とマルチバース」
講演者 佐藤 勝彦 氏(明星大学教授 / 数物連携宇宙研究機構教授)
平成21年12月26日(土)14:30~17:00
名古屋市科学館サイエンスホール
■対象:高校生以上
■定員:300名(事前申込制。下を御覧ください。)
■受講料:無料(ただし、科学館の観覧料が必要です。(高校生、大学生200円/大人300円))
ポスターのダウンロード(カラー版)
(白黒版)
~ 集まれ、 科学者を夢見る若者たち! ~
■坂田・早川記念レクチャーとは
名古屋大学大学院理学研究科・素粒子宇宙物理学専攻は、素粒子物理学と宇宙
物理学の両分野における世界の研究の発展に寄与し、またノーベル賞受賞の研
究者をはじめ社会の各方面で活躍する多くの人材を育てるなど教育の面におい
ても重要な貢献を果たしてきました。この歴史をふりかえるとき、われわれは、
お二人の物理学者、坂田昌一、早川幸男両教授の貢献の大きさを思い起こさず
にはいられません。
坂田昌一教授が開拓されたクォーク模型やニュートリノ混合などの研究は、小
林・益川理論などの素粒子物理学の主流に発展し、早川教授が切り開いたエッ
クス線や赤外線といったさまざまな波長領域での観測天文学は、現在の観測的
宇宙論や星間物質に関する成果につながっています。坂田・早川記念レクチャー
は、両教授の業績をたたえつつ、21世紀を担う研究者の発掘・育成を目的とし
て設立されました。この趣旨に沿って、名古屋大学大学院理学研究科と名古屋
市科学館の共催による記念講演会を開催しています。
■第8回講演会について
第8回となる講演会では、宇宙最初期に光速度を超える急膨張の時期があった
とするインフレーション理論の提唱者の一人として国際的に著名な佐藤勝彦氏
(明星大学 / 数物連携宇宙研究機構)をお招きして、インフレーションから
無限に創成される異なった物理法則を持つ宇宙、その中から私たちの宇宙がど
のように選ばれてきたのかについてお話をうかがいます。一つ(ユニ)ではな
く、多くの(マルチ)宇宙なので、マルチバースです。マルチバースの中の一
つにすぎない私たちの宇宙、そこで生命や人類が誕生する条件が整っているの
は偶然なのか、それとも必然なのか、科学から哲学的な側面まで奥深いお話が
きけることと思います。
~講演者プロフィール:佐藤 勝彦(さとう かつひこ)氏 ~
1945年香川県に生まれ、京都大学で林忠四郎博士率いる天体核研究室で学ぶ。京都大学助手、東京大学助教授を経て、東京大学教授。早くから素粒子と宇宙を融合させる研究を推進し、大学院生時代に超新星爆発とニュートリノの関係を調べた研究は、後に小柴昌俊博士のノーベル賞受賞にも結びついた。1981年に素粒子の大統一理論と宇宙初期の関係を調べていて提唱したのがインフレーション理論である。その後も、宇宙論、高エネルギー天体物理学の分野で世界をリードして活発に研究を繰り広げ、また多くの学生を育てている。2009年からは、研究場所を新たに設立された数物連携宇宙研究機構に移し、研究活動を続けている。井上学術賞、仁科記念賞などを受賞、2002年には紫綬褒章を受章している。
■申込締切
2009年12月11日(金)必着 (往復はがき申込)
■申込方法
以下のいずれかの方法でお申し込みください。定員を超える場合、抽選を行います。(申込で寄せられた個人情報は、本セミナーの運営に必要な範囲でのみ使用します)
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ここをクリックして、オンライン登録フォームへお進みください。
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往復はがきに、住所、氏名、高校生・大学生・一般の区分、電話番号、返信部分
に申込者の宛名を記入し、以下の宛先まで郵送ください。
〒460-0008 名古屋市中区栄二丁目17-1
名古屋市科学館「坂田・早川記念レクチャー」係
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高校等でまとまって参加される場合には、団体申込も可能です。下記問合先までご連絡ください。
■問合先
講演の内容等に関する問い合わせ
名古屋大学理学部At研 TEL (052) 788-6193 (担当)市來
申込方法、会場等に関する問い合わせ
名古屋市科学館 TEL (052) 201-4486 (担当)天文係 小林、持田
e-mail
shl2009[@]a.phys.nagoya-u.ac.jp ([@]を@に変換して下さい)
■これまでの坂田・早川記念レクチャー講演者
第1回
益川 敏英 氏(京都大学基礎物理学研究所所長)
「坂田理論が切り開いたもの」
第2回
田中 靖郎 氏(宇宙航空研究開発機構名誉教授、マックス・プランク宇宙物理学研究所客員教授)
「X線で宇宙を探る-X線天文学40年の歩み-」
第3回
戸塚 洋二 氏 (高エネルギー加速器研究機構長)
「地底から宇宙をさぐる」
第4回
杉本 大一郎 氏 (放送大学教授・東京大学名誉教授)
「宇宙から広がる科学」
第5回
西島 和彦 氏 (東京大学・京都大学名誉教授)
「ミクロの世界の不思議な法則 -素粒子とは-」
第6回
西村 純 氏(東京大学名誉教授、宇宙科学研究所名誉教授)
「日本の近代科学を作った人々」
第7回
丹生 潔 氏(名古屋大学名誉教授)
「幻のノーベル賞 チャーム粒子の発見」
注)役職は講演会当時のもの
名古屋大学大学院理学研究科・素粒子宇宙物理学専攻
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