講演会は終了しました。
ありがとうございました。


~ 集まれ、科学者を夢見る若者たち!~

 名古屋大学 大学院理学研究科・素粒子宇宙物理学専攻は、素粒子物理学と宇宙物理学の両分野における世界の研究の発展に寄与し、ノーベル賞受賞者をはじめ、多くの人材育成に関わってきました。坂田・早川記念レクチャーは、坂田昌一・早川幸男両教授の業績をたたえつつ、21世紀を担う研究者の発掘および育成を目的として設けられました。

~平安の陰陽師が超新星爆発を観測していた?!~

 第14回となる今回は、日本を代表するX線天文学者の小山勝二先生に、「歴史的」な超新星爆発にまつわるお話をしていただきます。
 超新星爆発とは、質量の大きな星が死ぬ時に、大爆発を起こす現象のことです。非常に大きなエネルギーを放出し、その衝撃波に襲われた周囲の物質は超高温にまで加熱され、分子は壊され、原子からは電子が剥ぎ取られてしまいます。さらに星の内部で作られた様々な元素をまき散らし、また大量のニュートリノが発生します。
 1987年に大マゼラン雲の中で起きた超新星爆発のときに発生したニュートリノが、地球を突き抜けて岐阜県のカミオカンデで検出されました。この発見から小柴昌俊先生のノーベル物理学賞の受賞につながり、その後のニュートリノ振動の研究で、今年は梶田隆章先生がノーベル物理学賞を受賞されたことは、皆さんの記憶に新しいところでしょう。 しかし超新星爆発が起きるのは非常に稀なことで、ましてや私たちの銀河の中で、太陽からすぐ近くで発生するとは、まさに「千年に一度」の大事件!宇宙物理学者なら誰でも観測してみたいと思うものです。
 寛弘3年の春、その事件が起こりました。平安の人たちの目には、この「歴史的超新星爆発」はどのように見えたのでしょう?周りの宇宙空間にはどのような影響を及ぼし、1000年後の天文学者たちは、そこでの物理現象をどのように観測したのでしょう?ドラマチックな星の死が教えてくれる、歴史と科学のロマンの物語を、わかりやすくお話していただきます。

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