自己推薦入試

名古屋大学大学院理学研究科の物理科学領域では、平成12年度より、大学院において研究する強い意志を持った学生を広く全国から求めることを目的として、大学院博士前期課程の入学試験に自己推薦入学制度 (以下では、自薦制と呼ぶ)を採り入れることにしました。

自薦制では、次のような項目について書いた「自己推薦書」を提出してもらいます。

  1. 物理学において感銘を受けたこと、あるいは強い関心を持ったこと
  2. 現在行っている、もしくはこれから取り組む予定の卒業研究
  3. 志望分野の選定理由
  4. 志望分野に対するあなたの適性、特性のアピール
  5. 入学後の抱負

などです。
指導教員の推薦書は必要としません。この「自己推薦書」の内容、3年生までの成績、面接試験の結果を総合し、合否を判定します。入試の詳細については、自己推薦入試学生募集要項を参照してください(ページ上部のリンクをご利用ください)。

2022年度からWEB出願に移行しました。大学院出願WEBサイトURL、インターネット出願の流れ、その他出願書類については理学研究科 大学院入試案内ページをご確認いただき、WEBでの出願と検定料の支払い、その後の必要書類の提出(郵送)をお願いいたします。

自薦入試は一般選抜入試よりも早い時期に行います。 出願者は、出願前に志望する全研究室と連絡をとってください。その際、研究室担当者と相談の上、出願前に研究室訪問を行っておくことが望まれます。物理系研究室説明会当日には研究室訪問が可能です。大学院入試各研究室の連絡先は募集要項をご覧ください。

なお自薦入試で不合格であっても、一般選抜入試を受験することができます。自己推薦入試の成績は、一般選抜試験の選考には影響を与えません。ただし、一般選抜入試は改めて出願する必要があります。

入試日程

願書受付試験合格者発表
自己推薦入試
願書受付
2024/6/24(月) - 6/28(金)
試験
2024/7/13(土) - 7/14(日)
合格者発表
掲示:2024/7/16(火)
Web:2024/7/17(水)

なぜ自薦?

全国の、強い研究意欲を持った学生にアピールするためです。
早いうちに入学が決まれば、大学院レベルの勉強に励むことが可能になり、大学院での研究に役に立つと期待しています。
周囲の状況にとらわれないで真に研究意欲を持った人が名古屋大学に来てその夢を果たしていただくためです。

"すべり止め"としての受験は禁止です

このような受験形態を取り入れますと、「とりあえず受験してみよう」と滑り止めのために受験しようとする方がおられるかもしれません。しかし本選考は、合格者全員が入学を希望しているという事を前提として行われますので、入学意志のない学生の受験は固くお断りいたします。


Q&A

昨年度までの説明会等で出た質問に対する回答です。

大学を一度変わっていて、前の大学の際に取得した単位の一部を今の大学の単位に読み替えてもらっていますが、こうした状況でどうやってGPAを計算すればいいでしょうか。
GPA について、前の大学で取った成績と単位数と今の大学で取った成績と単位数とで(読み替えは考慮せず)合算して計算してください。また、主要科目(物理学)成績表についても、前の大学と今の大学で取った授業科目と成績を読み替えを考慮せずに書いてください。科目欄が不足する場合は、余白にわかるように記載してください。
一般試験の英語の過去問は名古屋大学に行けばで手に入りますか?​
一般試験の英語の過去問題は学生には閲覧等は一切しておりません。​
GPA の計算にはどの科目を考慮するのでしょうか?全科目でしょうか?それとも、物理の主要科目​だけだったでしょうか?
全科目です。また、名古屋大学の学生は名大ポータルWEB上の修得科目確認表の左下欄外のGPA累積ポイントになります。
自己推薦入試で合格しても辞退できますか?
いいえ。自己推薦入試では全員入学を希望している事を前提に選考を行いますので合格後の辞退は認めていません。合格した場合には特別の事情がない限り入学する道義的責任があると考えてください。「すべり止め」的な受験は固くお断りいたします。
自己推薦入試と一般選抜入試とどちらが合格しやすいのですか?
両方の入試でそれぞれどれだけの学生を採用するかは研究室によっても異なります。試験の時期もやり方も異なるので、自己推薦入試で入れなくて一般選抜で合格することも珍しくありません。またふたつの試験は全く独立で、自己推薦入試の結果が一般選抜試験に影響を与えることはありません。
自己推薦入試を受けるメリットは何ですか?
合格が決まる時期が早いので、夏休みの期間から大学院レベルの勉強に取り組むことができます。ですからやりたいことがはっきりしてきた人にはメリットが大きいと思います。
自己推薦入試でも学力試験をやるのですか?
自己推薦入試では学部での成績を重視して筆記試験は行いませんが、基礎学力が充分身についているかどうかをチェックするための口頭試問を行います。
「自己推薦書」には何を書けばよいのですか? 面接のときにこの内容についていろいろ聞かれるのですか?
以前は、自己推薦書の内容が乏しくて面接で聞くことがない、ということがよくありました。現在では書式を変えて、分量も増やし受験生に書いてもらいたいことを具体的にしました。面接のときに「自己推薦書」の内容で議論ができるような内実のあるものを期待しています。
研究室はどのように選んだらよいのですか?
まだやりたいことがはっきり定まっていないという人も多いと思います。入試説明会などの機会を利用していくつかの研究室を訪問して判断するのがよいでしょう。 説明会でも最大4つまでの研究室を訪問できるようにスケジュールが組んであります。
大学3年生ですが、入試説明会に参加してもかまいませんか?
将来受験の可能性のある方は学年、年齢にかかわらず参加できます。
大学を3年で卒業しても受験できますか?
はい。3年で卒業した(あるいは卒業見込みの)学生は受験できます。
飛び級で(大学を卒業せずに)入学する制度はありますか?
そういう制度はありません。
外国人なのでまだ日本語が充分できません。それでも受験できるでしょうか?
はい。講義などはほとんど日本語ですから入学までに日本語の実力をつけることは不可欠ですが、入試の段階では募集要項にある「受験及び修学に関して特別な配慮を必要とする者は…申し出ること」という項目によって特別な配慮をします。過去には英語での受験を認めたことが何度かあります。
なお、名古屋大学では外国人留学生及び帰国子女生を対象としたグローバル30国際プログラム(Global 30 International Programs)を開設しています。このプログラムでは、授業や研究指導を英語で受けることができます。詳細や入試情報については、こちらのサイトをご覧ください。
現在、新型コロナウイルスの影響で研究室の活動が停止し、卒業研究に関して何も着手できていません。自己推薦書の「(2) 現在行っている、もしくはこれから取り組む予定の卒業研究の内容。」については何を書いたらいいでしょうか。
卒業研究で何をするつもり(だったの)かを動機や意義も含めて書いて下さい。