坂田・早川記念レクチャー
集まれ、科学者を夢見る若者たち!
名古屋大学 大学院理学研究科・素粒子宇宙物理学専攻は、素粒子物理学と宇宙物理学の両分野における世界の研究の発展へ寄与するとともに、ノーベル賞受賞者をはじめ、多くの人材育成にかかわってきました。坂田・早川記念レクチャーは、坂田昌一・早川幸男両教授の業績をたたえ、21世紀を担う研究者の発掘および育成を目的として設けられました。
2022年度 第19回坂田・早川記念レクチャー
「反物質を作ってみれば…」
- 開催日時
- 2023年1月7日(土) 開場13:30 開始14:00 終了16:30
- 講師
- 山崎泰規氏
(特定国立研究開発法人 理化学研究所 客員主管研究員 東京大学 名誉教授) - 会場
- 定員
100名(申し込み制、応募多数の場合は、学生・教員を優先に抽選します)
- ※新型コロナウイルスへの感染対策のため、例年より定員を減らして実施いたします。ご了承ください。
※参加費無料(ただし科学館への入館のため、所定の観覧料が必要です。)
- ※新型コロナウイルスへの感染対策のため、例年より定員を減らして実施いたします。ご了承ください。
- 申込方法
- 申込受付は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
-
追加申し込みを受け付けています。
下には締切日が書かれていますが、定員になりしだい締め切ります。下記リンク先の参加申し込みフォームよりお申し込みください。
締切:2022年12月30日
- 内容についてのお問い合わせ
〒464-8602 名古屋市千種区不老町 名古屋大学大学院理学研究科Φ研
担当:北口
E-mail:sakata-hayakawa2022@phi.phys.nagoya-u.ac.jp
※Eメールでのお問い合わせの場合には、あらかじめ受信拒否設定を解除して頂くようお願いします。- 会場に関するお問い合わせ
〒460-0008 名古屋市中区栄2丁目17-1 名古屋市科学館
担当:天文係 高羽
電話:052-201-4486 (代)
- ※高校などでまとまって参加希望される場合は、お問い合わせ下さい。
※新型コロナウイルスの感染状況により、イベントの中止・内容を変更する場合があります。
ご記入いただいた個人情報につきましては、事務局員のみが本レクチャーの連絡のみに使用いたします。
また、レクチャー終了後、不要となりました個人情報はすべて破棄いたします。
講演概要
宇宙のごく初期に起きたビッグバンの直後、「物質」と対になる「反物質」が同じ数だけ作られたと考えられています。反物質は物質と必ずペアで生まれ、出会うと消える性質があります。宇宙には物質と同じ数だけ反物質が存在するはずですが、現在、反物質はほとんど見当たりません。これは、現代物理学における最も大きな謎の一つとなっています。
山崎氏は、反物質の一つである反水素を実際に作ってみました。そして、通常の水素との違いをレーザー分光などの手法で実験的に研究されています。物質と反物質に違いは見つかったのでしょうか。最新の研究成果をご紹介いただきます。
講師紹介

山崎泰規氏
特定国立研究開発法人 理化学研究所 客員主管研究員 東京大学 名誉教授
1973年3月 大阪大学理学部物理学科卒
1978年3月 大阪大学大学院工学研究科応用物理学専攻博士課程修了(工学博士)
1988年3月 東京大学 教養学部 助教授
1993年12月 東京大学 教養学部 教授
1996年4月 東京大学大学院総合文化研究科 教授
1997年4月 理化学研究所 原子物理研究室 主任研究員(併任)
2010年3月 東京大学 退職
2010年4月 理化学研究所 基幹研究所 上席研究員
2015年4月 理化学研究所 研究政策審議役(副理事)
理化学研究所 原子物理特別研究ユニット ユニットリーダー
2017年4月 理化学研究所 研究員
2020年3月 理化学研究所 退職
2020年4月 理化学研究所 客員主管研究員
過去のレクチャー
- 第1回 益川 敏英 氏(京都大学基礎物理学研究所所長)
「坂田理論が切り開いたもの」 - 第2回 田中 靖郎 氏(
宇宙航空研究開発機構名誉教授、マックス・プランク宇宙物理学研究所客員教授)
「X線で宇宙を探る-X線天文学40年の歩み-」 - 第3回 戸塚 洋二 氏(高エネルギー加速器研究機構長)
「地底から宇宙をさぐる」 - 第4回 杉本 大一郎 氏(放送大学教授・東京大学名誉教授)
「宇宙から広がる科学」 - 第5回 西島 和彦 氏(東京大学・京都大学名誉教授)
「ミクロの世界の不思議な法則 -素粒子とは-」 - 第6回 西村 純 氏(東京大学名誉教授、宇宙科学研究所名誉教授)
「日本の近代科学を作った人々」 - 第7回 丹生 潔 氏(名古屋大学名誉教授)
「幻のノーベル賞 チャーム粒子の発見」 - 第8回 佐藤 勝彦 氏(明星大学、東大数物連携宇宙研究機構)
「宇宙の創生とマルチバース」 - 第9回 小林 誠 氏(
日本学術振興会理事、名古屋大学特別教授、高エネルギー加速器研究機構特別名誉教授)
「CP対称性の破れの研究の進展」 - 第10回 古在 由秀 氏(国立天文台名誉教授、県立ぐんま天文台台長)
「太陽系内天体の釣り合いの不思議」 - 第11回 生出 勝宜 氏(
高エネルギー加速器研究機構教授、高エネルギー加速器研究機構加速器研究施設長)
「高エネルギー加速器の不思議」 - 第12回 佐藤 文隆 氏(京都大学名誉教授/甲南大学特別客員教授)
「アインシュタインに見る20世紀の物理学」 - 第13回 矢崎 紘一 氏 (東京大学名誉教授/理化学研究所客員主管研究員)
「核力の研究をたどる ― 湯川の中間子論から格子ゲージ理論まで ―」 - 第14回 小山 勝二 氏 (京都大学名誉教授)
「平安の陰陽師が見た宇宙線加速源」 - 第15回 丹羽 公雄 氏 (名古屋大学名誉教授)
「タウニュートリノの発見」 - 第16回 西田 篤弘 氏 (JAXA宇宙科学研究所 名誉教授、日本学士院会員)
「太陽系を満たすプラズマ」―コロナから星間空間の入口まで― - 第17回 九後 太一 氏 (京都産業大学 理学部客員教授/益川塾副塾頭 兼務、公益財団法人 湯川記念財団 代表理事)
「消えた真空エネルギー」 - 第18回 國枝 秀世 氏 氏 ((財)科学技術交流財団 あいちシンクロトロン光センター 所長 / 名古屋大学 参与)
「スペース天文学 X線観測の歩みと学んだこと」 - 第19回 山崎泰規氏 氏 (特定国立研究開発法人 理化学研究所 客員主管研究員 東京大学 名誉教授)
「反物質を作ってみれば…」