坂田・早川記念レクチャー
集まれ、科学者を夢見る若者たち!
名古屋大学 大学院理学研究科理学専攻物理第二講座は、素粒子物理学と宇宙物理学の両分野における世界の研究の発展へ寄与するとともに、ノーベル賞受賞者をはじめ、多くの人材育成にかかわってきました。坂田・早川記念レクチャーは、坂田昌一・早川幸男両教授の業績をたたえ、21世紀を担う研究者の発掘および育成を目的として設けられました。
2025年度 第22回坂田・早川記念レクチャー
「宇宙の物質史を辿る」
坂田・早川記念レクチャー
集まれ、科学者を夢見る若者たち!
名古屋大学 大学院理学研究科理学専攻は、素粒子物理学と宇宙物理学の両分野における世界の研究の発展へ寄与するとともに、ノーベル賞受賞者をはじめ、多くの人材育成にかかわってきました。坂田・早川記念レクチャーは、坂田昌一・早川幸男両教授の業績をたたえ、21世紀を担う研究者の発掘および育成を目的として設けられました。
2025年度 第22回坂田・早川記念レクチャー
「宇宙の物質史を辿る」
第22回目となる今回は、星間化学の分野において数々の成果を出された山本智氏をお招きします。
- 開催日時
- 2026年2月1日(日) 開場 13:30 開始 14:00 終了 16:30
- 講師
- 山本智 氏
(総合研究大学院大学) - 会場
名古屋市科学館サイエンスホール
- 定員
200名(事前申し込み制、応募多数の場合は、学生・教員を優先に抽選いたします。)
※参加費無料(ただし科学館への入館のため、所定の観覧料が必要です。)
- 申込方法
- 申込受付は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
-
下記リンク先のメールフォームよりお申し込みください。
締切:2026年01月18日
- 内容についてのお問い合わせ
〒464-8602 名古屋市千種区不老町 名古屋大学大学院理学研究科A研
担当:立原
E-mail: sakata-hayakawa2025@kmi.nagoya-u.ac.jp
※Eメールでのお問い合わせの場合には、あらかじめ受信拒否設定を解除して頂くようお願いします。- 会場に関するお問い合わせ
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄二丁目17番1号 名古屋市科学館
担当:坂田・早川記念レクチャー担当
電話: 052-201-4486(代)
※高校などでまとまって参加希望される場合はお問い合わせください。
ご記入いただいた個人情報につきましては、事務局員のみが本レクチャーの連絡のみに使用いたします。
また、レクチャー終了後、不要となりました個人情報はすべて破棄いたします。
講演概要
宇宙空間は一般に紫外線や宇宙線に満ち、極低温・極低密度という物質にとっては極めて過酷な環境にあります。しかし、実際にはそのような条件の下でも様々な有機分子が形成され、新しく誕生する星・惑星系にもたらされていることがわかってきました。構造形成に多様性があるように、物質進化にも多様性があります。
その中で、我々の太陽系はいったいどのような環境で形成されたのでしょうか。このレクチャーでは、そのような物質に焦点をあてた宇宙の「物質史」の研究について、近年の電波・赤外線観測や太陽系探査などの最新成果を交えて概観するとともに、星・惑星系形成をはじめとする構造形成との関わりについても紹介します。
講師紹介
山本智 氏
総合研究大学院大学
1980年東京大学理学部化学科卒業、1985年同大学院理学系研究科化学専攻修了(博士課程)。その後、名古屋大学理学部宇宙理学専攻助手、東京大学理学部・理学系研究科の助教授を経て、2015年度から2022年度は同教授。
大学院時代は電子線回折と高分解能分光による分子構造決定の研究を行い、名古屋大学時代には短寿命分子種のミリ波サブミリ波分光の研究に従事。東京大学赴任後は、中性炭素原子の振る舞いに着目し、富士山頂サブミリ波望遠鏡を建設して広域観測を行うなど、物質的視点から分子雲の形成進化の研究を進め、テラヘルツ帯における検出技術の開拓にも大きな貢献をされた。
日本天文学会研究奨励賞、日本IBM科学賞を受賞。また第51代日本天文学会会長を務められ、2023年度から現在は総合研究大学院大学理事。
過去のレクチャー
- 第1回 益川 敏英 氏(京都大学基礎物理学研究所所長)
「坂田理論が切り開いたもの」 - 第2回 田中 靖郎 氏(
宇宙航空研究開発機構名誉教授、マックス・プランク宇宙物理学研究所客員教授)
「X線で宇宙を探る-X線天文学40年の歩み-」 - 第3回 戸塚 洋二 氏(高エネルギー加速器研究機構長)
「地底から宇宙をさぐる」 - 第4回 杉本 大一郎 氏(放送大学教授・東京大学名誉教授)
「宇宙から広がる科学」 - 第5回 西島 和彦 氏(東京大学・京都大学名誉教授)
「ミクロの世界の不思議な法則 -素粒子とは-」 - 第6回 西村 純 氏(東京大学名誉教授、宇宙科学研究所名誉教授)
「日本の近代科学を作った人々」 - 第7回 丹生 潔 氏(名古屋大学名誉教授)
「幻のノーベル賞 チャーム粒子の発見」 - 第8回 佐藤 勝彦 氏(明星大学、東大数物連携宇宙研究機構)
「宇宙の創生とマルチバース」 - 第9回 小林 誠 氏(
日本学術振興会理事、名古屋大学特別教授、高エネルギー加速器研究機構特別名誉教授)
「CP対称性の破れの研究の進展」 - 第10回 古在 由秀 氏(国立天文台名誉教授、県立ぐんま天文台台長)
「太陽系内天体の釣り合いの不思議」 - 第11回 生出 勝宜 氏(
高エネルギー加速器研究機構教授、高エネルギー加速器研究機構加速器研究施設長)
「高エネルギー加速器の不思議」 - 第12回 佐藤 文隆 氏(京都大学名誉教授/甲南大学特別客員教授)
「アインシュタインに見る20世紀の物理学」 - 第13回 矢崎 紘一 氏 (東京大学名誉教授/理化学研究所客員主管研究員)
「核力の研究をたどる ― 湯川の中間子論から格子ゲージ理論まで ―」 - 第14回 小山 勝二 氏 (京都大学名誉教授)
「平安の陰陽師が見た宇宙線加速源」 - 第15回 丹羽 公雄 氏 (名古屋大学名誉教授)
「タウニュートリノの発見」 - 第16回 西田 篤弘 氏 (JAXA宇宙科学研究所 名誉教授、日本学士院会員)
「太陽系を満たすプラズマ」―コロナから星間空間の入口まで― - 第17回 九後 太一 氏 (京都産業大学 理学部客員教授/益川塾副塾頭 兼務、公益財団法人 湯川記念財団 代表理事)
「消えた真空エネルギー」 - 第18回 國枝 秀世 氏 氏 ((財)科学技術交流財団 あいちシンクロトロン光センター 所長 / 名古屋大学 参与)
「スペース天文学 X線観測の歩みと学んだこと」 - 第19回 山崎泰規氏 氏 (特定国立研究開発法人 理化学研究所 客員主管研究員 東京大学 名誉教授)
「反物質を作ってみれば…」 - 第20回 佐々木節氏 氏 (東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構特任教授)
「宇宙の始まりと進化」 - 第21回 大栗博司 (おおぐり ひろし) 氏 氏 (カリフォルニア工科大学フレッド・カブリ冠教授・理論物理学研究所所長、東京大学特別教授)
「量子と重力の統一 ~基本法則探究のラスボス~」 - 第22回 山本智 氏 氏 (総合研究大学院大学)
「宇宙の物質史を辿る」
物理学教室